製品
バルク試料の特性は、温度、圧力、添加物量、印加磁場の関数として、電気抵抗測定を用いて日常的に評価されています。しかし、試料の寸法が小さくなると、試料に対する磁場の向きが重要となります。
異方性の強い物質では、試料に対する磁場の向きによって、半導体中の電子ガスやトポロジカル絶縁体など、エキゾチックな物質の相を研究することが可能となります。
さらに寸法が小さくなると、磁場を用いて電子輸送を制御することが可能になり、マヨラナフェルミオンや量子化輸送などの新しい物理が明らかになります。
機械式ローテーター
強磁場を必要とする測定では、室温に置かれた機械的なモーターの駆動を試料部まで連結して試料を回転させることが可能なステージです。回転した試料に対して、柔軟性を持たせた配線を用いて電気的なコンタクトが可能です。
ピエゾ型ローテータ
高磁場が必要だが、駆動ロッドを設置できないような測定では、ピエゾ型ローテータを使用することができます。 この構成では、回転子は電気的に駆動され、エンコーダを使用して試料の角度を決定することができます。
ベクトルマグネット
直交する2つ以上の超電導コイルからなるベクトル磁石は、それぞれのコイルに流す電流を変えることで磁場の向きを制御することが可能です。これにより、磁場を多軸の複雑な経路で掃引することが可能になります。
固定された試料では、より高い周波数の配線や試料への光学的アクセスを必要とする測定が実現できます。
Magnetic field | Number of rotation axes | Typical performance | Typical configuration | |
機械式/ピエゾ型 ローテーター | <16 T | 1 (又は機械式と圧電式ローテータを組み合わせた場合に 2) | ±180 ° (試料への配線による制限) | TeslatronPT 14T 機械式ローテータープローブ付き Advantages: |
ベクトルマグネット | <9 T 標準型 |
2, 3 | 最大磁場のとき2.5 ⁰ 全磁場方位1 T |
Proteox 500 及び ベクトルマグネット6/1/1T マグネットボア 72 mm ボトムローディング機構付き Advantages: |