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2019年以来、ピサ大学の受賞歴もある最先端物理学研究室でにおいて暗黒物質の検出、超伝導量子効果、量子ビットの研究にオックスフォード・インストゥルメンツ・ナノサイエンスが供給した希釈冷凍機ProteoxMXが使用されています。
同大学は昨年、米国エネルギー省のフェルミ国立加速器研究所(フェルミラボ)と協力関係を結んだばかりで、量子研究能力をさらに拡大する予定です。
最近その上、同大学の物理学科と情報工学科が、物性・素粒子研究、人工知能、人間中心システム、未来ネットワーク、スマート材料デバイスの研究がイタリア全土の各部門でトップと評価され、優秀学科賞を受賞しました。同時に受賞した資金は、これらの活動を継続するために使用されます。
ひとつ確かなことがあります。: ピサのProteoxは、今年も忙しくなりそうだという事です。
ピサ大学は昨年11月にアメリカのフェルミ国立加速器研究所との提携を発表しました。 同大学は超伝導量子材料・システムセンター(Superconducting Quantum Materials and Systems Center:SQMS)と協力しています。SQMSは、世界最強の量子コンピューターとセンサーを開発・配備するための国家量子構想の一環として、米エネルギー省から資金提供を受けている5つの研究センターのひとつです。
Massimo Macucci教授の指導の下、ピサの研究チームはフェルミラボが提供する量子ビットを研究し、量子デバイスのノイズとコヒーレンスを測定しています。 Proteoxは、ジョセフソン接合における量子ビットのコヒーレンスとノイズを相関させ、量子ビットのコヒーレンスを向上させることを最終目標として、他の研究室と共に測定手順の開発に参加しています。
SQMSとの共同研究は、素粒子物理学や暗黒物質検出のための量子技術、量子コンピューティングのための機能的プラットフォームの開発など、基礎物理学研究における最大の問題のいくつかをより深く掘り下げることになります。 共同研究だけでなく、ピサの学生、博士号取得者、ポスドク候補者は、フェルミ研究所のインターンシップや研究職に応募することができ、国際的な共同研究や知識移転の機会を広げ、最終的には先端技術の開発や利用可能性に貢献することができます。
The University of Pisa team with the ProteoxMX
この活動は、イタリアにおける科学研究のインフラを強化し、学際的な活動を促進することを目的としており、特に量子技術に焦点を当てています。 この研究室への追加資金は、ピサ大学のCISUP(ピサ大学コア・ファシリティ・センター)を通じて地元ピサ大学から提供され、ProteoxMXシステムは、その装置ネットワークの一部となります。装置は低次元材料、極低温オプトメカニクス検出器研究者など、すべての研究に開放されています。
この研究所がProteoxMXを選んだ理由について、CISUPのディレクターであるSimone Capaccioli氏は 「2次インサートが簡単に交換できる設計になっており、2次インサートを複数所有して実験ごとに2次インサート内に実験設備を組み付けることにより、一つの希釈冷凍機をマルチユーザーがマルチ実験を行えるからです。 また、現在ある2次インサートのアップグレードと追加購入が予定されています。」と述べています。
ピサの物性物理学教授Stefano Roddaroは、「大学は学術目標を達成するための多角的な知識の取得を奨励していて 、物理学と工学分野の間で力を合わせることで、暗黒物質研究や量子コンピューティングなどのアプリケーションで今後も推進していく独自のコラボレーションが生まれました。そして、これはほんの始まりであり、 基礎物理学研究のための最新機器を備えた施設や、量子コンピューティングの開発を加速させるためのフェルミラボとのユニークな共同研究により、ピサ大学にとって今後数年間は大きな進歩と発見の年となるに違いない。」とコメントしています。
私たちナノサイエンスにとって、私たちの技術によってお客様が新たな研究の高みにチャレンジされることを伺うほど、嬉しいことはありません。